Movable Type Developers & Designers Conference Tokyo参加レポ
2/5のMTDDC Tokyoに参加してきました。
150人の定員枠に対し、220人+の応募があったそうだ。
イベントとかカンファレンスには、もうustreamが必須なのかもしれない。
iPhone実況もあったし当然twiiterフル活用。
アメリカで生まれたとはいえ、日本で成熟しているという考え方もわかる。
書籍数に関しては日本が50冊+に対し、アメリカではうろ覚えだが数冊程度くらいしか発行されていないそうだ。
当日のセッションは以下の通り。今回はどれも興味のある内容だった。
-----
セッション1:Movable Type 5 成長するプラットフォーム:金子順さん
MT5の5つの特徴は、MT使ったことある人ならわかるかと。
1.テーマ機能
2.ウェブサイトの概念
3.コンテンツとテンプレートの更新履歴・リビジョン管理
4.カテゴリと連携するカスタムフィールド
5.MT5対応のパートナーソリューション
-----
セッション2:テーマの大冒険:澤田哲さん
http://blog.aklaswad.com/gaott/
※Spaceまたは右カーソルで進む、Shift+Spaceまたは左カーソルで戻ります。
テーマのお話。インストール自体は、themes自体に放り込むだけ。
既存テーマをカスタムするもよし、フルスクラッチで作るもよしで、
theme.yamlをいじればいろいろできますよ的な話。
特定用途に特化したブログデザインを作ったり、要件に応じたデザインのひな形をストック・配布するのに向いているので、これは使う頻度が高そう。
社内でもCMSとして使用している都合もあり、案件ごとのテーマを持つことでサイト制作のベースが出来るというメリットがあると思われ。
yamlの話も出てきたので、比較的デザイナーよりもテクニカル寄りの人向けっぽい。まさに私向き。後でちょっとやってみる。
-----
セッション3:書籍紹介:毎日コミュニケーションズさん
毎コミさん、書籍はよく買ってます。
というか、過去にとある部署ではお世話になりました。
出版とは違う部署で。これ以上書くとアレなので、わかる人にはわかる話でいいです。
-----
セッション4:Brand new API:高山裕司さん
ネコかわいいよネコ。
それはいいとして、かなりストライクな話でした。
リビジョン管理を他プラグインでは元々あったが、MT標準でサポートってのは今回から。
まあ、MT::Entry のソース読めと。Methodもたくさんあるし。
また、MT5からデフォルトでUTF-8オンリーにしたため、今までのencord_textを呼び出さなくてもよくなったらしい。
MT4で動いていたプラグインも、MT5で下位互換っぽいので動くこともあるだろうが、
MT->product_versionでバージョン分けて処理もできるよって話も。
UIの部分で、JQueryを使用しているため、簡単になった部分もあれば、
個人的に今までJavascriptでカスタムしていた部分に面倒なことが出てきそうな気もする。
-----
セッション5:Six ApartのWebサイト管理:広瀬修司さん
このセッションはすごい気になった。
実際、CC系のサイトを作っていると、この部分はさけて通れない話。
自分たちのやっていることと、他社・他の人がやっている管理の部分で違いはあるかとか、
ノウハウがあれば吸収したいと思っていたので、大変面白かった。
そして実は、sixapart.jpはMT4。
ブログ数31
ページ数、約5000
ユーザ:52
管理人数:2人
運用:基本ブログ毎に記者、記事投稿などは記者にまかせるなど権限を分けている。
サイトの構造として、第三階層くらいまでにとどめている。
ページ作成のルールとして、
・CSSだけのblog(仮にblog01とする)
・モジュール管理だけのblog(仮にblog02とする)
・blog01の複数CSSをまとめたCSSを作成する
・blog02の複数モジュールをまとめる
みたいな感じ。
また、モジュールの読み込みとして、SSIかmt:includeのどちらかになるが、
sixapart.jpでは諸事情で使用頻度が多いのはSSIらしい。
とはいえ、mt:includeと併用はしている。
SSIの場合、広範囲で条件分岐が必要ないもの、ブログをまたいでいるものなど。
mt:includeの場合、比較的広範囲ではない、複数の条件分岐が必要なもの、ブログをまたがない、もしくは範囲限定。
mt:setverblockを組み合わせて過去の履歴を表示させたり。
SSIインクルードを使用するとそのメリットとデメリット両方あるわけだが、
メリットの最たるものとしては、再構築が必要ないこと。これは大きい。
デメリットとしては、やはり再構築時のサーバーに負荷がかかるのと同様、
トラフィックやリクエストの多いサイトの場合レスポンスに響く可能性があること。
負荷というより実行時間の長さ?なのかな。
そのあたり、サイトの規模とサーバースペックの兼ね合いが難しいですな。
それからサイト構築でもっとも重要視しているもの
・htmlソースコードの記述ルール
・製作者のhtmlソース記述の統一
・モジュール分け
・泣かない。
仕様が壊れるような依頼がきても泣かないというのに泣いた。
管理失敗例として
・EntryIdをページURLやid、classに使う
・ページURL、カテゴリ名、モジュール名などに、数字を使った管理
・カスタムフィールド、setvarなどの多用
・記事のベースネームを全てブランク状態での運用
・一つのブログ内で複数の実装・管理を完結しようとする
これらは、ものすごくわかる。泣けるほどわかる。
とくに、複数人で管理・運用していると、数字を使った管理ほど頭にくるものはない。
他の人が見て、直感的にわからないと、その解析をするのにえらく時間をロスする。
この作業がすごくもったいない。
誰もが見て、すぐわかる、すぐとりかかれるってのがとても重要。
-----
セッション6:フィードバックのおはなし:井上恵一さん
MTのテストとしてこんなんやってますってのが見えてよかった。
また、フィードバックについても、普通にユーザーから受け付けているがあまり知られていなかったという。
バグレポートはもちろん、機能要望もできるよ!
ただし、欲しい理由もちゃんと述べてねってことで。
FogBugzによろしく。
さて、2年前のMTDCでも面白かったんだが、楽しみにしていたLightningTalk。
正直全部書ききれないので、印象に残ったものを。
-----
■MTマーケティング担当からのお願い:高橋さん(@mayumine)
SAKKのしょこたん似の女史
Yes! I am MT!
-----
■MT5開発秘話:高山さん
セッションに続き、SAKKの高山さん。
開発コードネームは大事だね。
MTはA-Zの順に頭文字がついている。
MT5はHyperion
ガンヲタ。
みんなどんだけガンダム好きなんだと。人のこと言えないけど。
個人的にはこの時流れていたスライドが一番面白かった。
-----
■MTで検索といえば:天野 卓さん(@usualoma)
mt-search.cgiからGoogleDocsの全文検索。PDFとかも。
あくまでGoogleDocsはバックヤードなので、放り込むだけ。
これはすごいと思った。考え方次第で相当使えるんじゃないかな。
その他、沢山の方のLTがあったわけだが、どれもこれも、色々な考え方があって楽しかった。
イベント全般にも言えるが、知らなかったことや勉強になったことなど、収穫は沢山あったし参加できてよかった。
おみやげは、リアルMTタグ(携帯クリーナー)と、
そろそろおなじみになりつつあるsixapart特製の飴です。
参加されたみなさん、SAKKの方々、本当にお疲れ様でした。
5 Entries of this Category
- - コードの書き方とか
- - Subversionのbasic認証 ユーザー追加
- - Movable Type Developers & Designers Conference テーマ編
- - Firefox、Webkit系でページが動く現象について
- - ルーティングの話
- - フロントエンドエンジニア(マークアップエンジニア)とコーダーの違い
TrackBack
Comments
- PostedFebruary 7, 2010 3:36 AM
- Autherkomacchi
- CategoryWeb
- Next
- Previous